仕事が忙しすぎて勉強できない!
これは多くの働き盛りの方が抱える悩みです。
2週間前、大手ネット通販に勤めるYさんが、仕事が忙しすぎて、終業時間が日付を超える。英語の勉強をする時間が取れない・・・と、疲れた様子で訴えてきました。
気の毒に思いました。
YさんのTOEICテストの日が迫ってきていますので、英語コーチとしてはYさんに勉強してもらいたい!Yさんの状況を打破するために、「21時に仕事を切り上げて下さい。」と提案しました。
すると、Yさんは「仕事を片付けないままでは不安で寝れない」と言ったのです。
Yさんの残業の理由は、「仕事の量」ではなく、「不安が原因で切り上げられない」だとわかりました。
Yさんの不安な気持ちは、私にもよ〜くわかります。私も仕事相手に迷惑をかけるかもという心配、仕事ができない人だと思われたら嫌だなという不安から、日付を超えてまで仕事をしていた時代があったからです。
心配性の人は、いつも悪い方へと考えがちです。同じ物を見ても悪い方へ捉えれば、そのように見えてきます。
心配は毒ガス
心配ばかりしていると、ストレスから健康を害することもあります。おまけに、心に不安がある時は仕事や勉強に集中できません。
逆に、不安を感じなければ、集中力が高くなり、仕事の生産性は高まります。
では、不安を解消するにはどうしたら良いのか?
不安を解消するのは、準備、経験、自信です。しっかりと準備し、失敗と成功の経験を積み重ね、そこから自信を得ることです。これは仕事だけではなく、スポーツや英語学習にも当てはまります。
先週、Yさんは、21時に仕事を切り上げることに挑戦しました。
毎日というわけにはいきませんでしたが、週5日のうち3日は出来たそうです。
その挑戦で得られた成果は、
体調が良くなった、
勉強時間を持てた、
夜自宅で家族とゆっくり出来た
気分はとても良かったそうです。
一方、いつもより早く終わらせるために雑にした仕事もあり、お客さんから怒られたそうです。そのことから、手を抜いて良い仕事、良くない仕事の選別がはっきりしたそうです。
そして「もっと寝る時間が必要だと感じる」とおっしゃったのです。
Yさんは先週の経験から、良い変化とたくさんの気づきを手に入れていらっしゃいます。コーチ冥利に付きます。
心配しようがしまいが、物事はなるようにしかなりません。
寝室に入る時、「心配よさようなら」とドアの外にピシャリと締め出し、ぐっすりと眠りましょう。
その日やるべきことに最善を尽くしたら、潔く切り上げる意識を持つことも大切です。
そして、仕事と自己実現を両立できる豊かな人生を手に入れて下さいね。
Photo by Kristin Vogt from Pexels